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春山淡冶にして笑うが如く
夏山蒼翠にして滴るが如く
秋山明浄にして粧うが如く
冬山惨淡として眠るが如し
この歌を省略して春は「山笑う」、夏は「山滴る」、秋は「山粧う」そして冬には「山眠る」と俳句などでは季語として使ったりもする。『臥遊録』にある言葉だが、それぞれに季語をうまくとらえて頷ける。
春には草木が一勢に萌え始め、いかにものどかで明るい陽差しが山々を優しく照らしている。まさに微笑みという形容がぴったりである。
さて山には木がつきもの。「椿」は早春に花が咲くことで山茶花と区別される。山茶花は「さんさか」の転で山茶はツバキの漢名である。晩秋から冬にかけ山茶花をつける。椿と異なり花はバラバラに散る。
山があり木があれば次にくるのは鳥であろう。「春告鳥」、そう鶯は昔からその鳴き声の美しさで飼い鳥として珍重されたがいまでは許可が必要だとか。花見鳥とか経読み鳥とかはたまた人来鳥(ひとくどり)とか呼ばれたりもする。
そうそう場内アナウンサーなど美声の持ち主を鶯嬢と呼んでいるのも忘れてはならない。
(文・三宮庄二/2009年3月掲載)
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